手指の正しいエタノール消毒方法

生活・仕事

このご時世、食事前やトイレ後に手を洗ってからエタノール消毒する習慣がつき、一種の社会マナーとなったように感じる方も多いと思いますが、濡れた状態の手指へエタノールを噴霧して満足した気分になっていませんか?実はこの方法では、菌やウイルスを死滅させる効果はありません。エタノール消毒するには、手指が乾燥していることが重要です。

今回は、効果が得られる正しいエタノール消毒の方法、清潔さを保つ基本である手洗いの効果についてまとめました。何となく手指のエタノール消毒/手洗いをするのではなく、目的を理解した上で処置するキッカケになると幸いです。

エタノール消毒の正しい方法

手が乾いた状態でエタノール消毒しなければ効果出ず

エタノールは適正濃度で使うことで、初めて殺菌効果を発揮します。ビタビタに濡れた手指へ消毒用エタノールを噴霧しても意味がありません。必ず手指が乾いた状態でエタノール消毒しましょう。

エタノールが殺菌効果を発揮するためには適正濃度がある

エタノールは70~95%の濃度で殺菌効果を発揮します(厚労省HPより)。これ以上でも以下でも、下述した理由で殺菌効果が出ません。濡れた手指へ消毒用エタノールをかけると、エタノール濃度が薄まってしまい効果が発揮されなくなります。

  • 濃度が高すぎる場合⇒一瞬でエタノールが揮発してしまい、殺菌効果が発揮できない。
  • 濃度が低すぎる場合⇒薄すぎてエタノールの殺菌効果がでない。

菌・ウイルス除去のための基本は手洗い

手指についた菌やウイルスを除去する基本はやはり「手洗い」です。手指を流水で15秒すすぐだけで菌やウイルスを1/100に、石鹸(ハンドソープ)で10秒もみ洗い+流水すすぎ15秒で1万分の1まで減らせるほど効果的です。帰宅時、身近に手洗い場がある場合は必ず手洗いをしましょう。また、意外とできていない爪と指のすき間(+手首)を洗うことも忘れないようにしましょう。

手洗い方法菌/ウイルス減少率
手洗い無し(コントロール)約100万個
流水すすぎ(15秒)約1万個1/100
石鹸もみ洗い(10秒)+流水すすぎ(15秒)数百個1万分の1
出展:厚労省HPより

※手洗いをしっかりした場合は、追加で手指のエタノール消毒をする必要はないと言われる程、手洗いの効果は抜群です。

まとめ

エタノール消毒と手洗いでは目的がそれぞれ異なります。エタノール消毒は、エタノールが持つ印象(菌を死滅させそう)やその手軽さから、万能なイメージを抱かせる一方、手指に付着したゴミや汚れを除くことはできません。そのため、手指を清潔に保つためにはまずは手洗いを最優先とし、外出していて直ぐに手洗いができないような場合はエタノール消毒をするなど、使い分けると良いでしょう。

  • エタノール消毒⇒手指に付着した菌やウイルスの死滅。
  • 手洗い⇒手指に付着した菌やウイルスを流去する。

参考:拭き掃除の注意点

机や台の往復拭きは×、ワンウェイ拭きを心掛けよう

机や台を拭く際、往復拭きや円周状に拭くこと、一生懸命に同じ場所をゴシゴシと何度も拭くことはキレイにする行為ではなく、拭き取った汚れを逆に広げる/拭き取った汚れを再度付着させる(こすり付ける)行為となります。いわゆる「やってる感」を出すだけの所作に過ぎません。拭き掃除をする際は汚れを一方向へ拭き取る「ワンウェイ拭き」を意識し、①机や台は奥から手前に拭くor②S字を描くようにしましょう(同じ場所を二度拭きしないイメージ)

※ワンウェイ拭きが徹底されている飲食店や施設は、教育システムがしっかりしている(作業目的を含めた教育がされている)と推測され、個人的には安心感がグッと上がります。