健康志向によるランニング人口の増加に伴ってランニングシューズのデザイン性も向上し、ランニングシューズをスニーカーとして日常使いする人も増えています。
元々、私はスニーカーには履きやすさを重視してニューバランス(NB)を愛用していましたが、2014~15年ごろから電車の中で乗客の足元にNBユーザーが増え始めたこと(ブーム)を感じ取り、流行に乗りたくない天邪鬼な私はNBの着用をパッタリ止めました。
NBの代替となる快適性の高いスニーカーが無いか考えた結果、歩くのも走るのも大して違いが無いので走るために開発されたランニングシューズが良いのでは?と思い至り、今日までランニングシューズを普段履きしています。
ランニングシューズを履き続けてみて、狙い通りのメリット(快適さ)があった一方、想定していなかったデメリットもあったため、それぞれまとめました。
ランニングシューズ普段履きのメリット
メリット①:軽やかな履き心地と機能性
ランニングシューズは「走りやすさ」に特化して開発されており、スニーカーよりも優れた軽量性があります。そのため、履き心地は軽やかであり疲労がたまりにくいことに加え、クッション性がある設計になっており、長時間履いていても足が痛くなりにくいです。
※ただ、靴の軽さ≠歩きやすさでもあり、軽すぎで空回りするような感覚もあります。例えば、革靴はランニングシューズよりも遥かに重量がありますが、革靴の方が歩いている時に地面を蹴りやすく、次の一歩を踏み出しやすい印象です。
メリット②:スニーカーとは違ったデザイン性がある
以下のとおり、ランニングシューズのデザインには独自性があります。これはスニーカーのデザインとは異なるもので、ファッションにアクセントを付与できます。特徴的なデザインもヨシ、シンプルなデザインもまたヨシです。
- 蛍光色デザイン(イエロー、レッド、グリーン、ピンク等)
- 特徴的な靴底(厚底、スプリング仕様等)
ランニングシューズ普段履きのデメリット
デメリット①:雨の日に直ぐに浸水する
ランニングシューズは蒸れないように通気性が良い作りになっている一方、その影響で雨の日は直ぐにシューズ内に水が入り込みます。小雨でも簡単に浸水するレベルで、通気性と耐水性はトレードオフの関係にあります。そのため、雨の日は替えの靴下の準備が必須です。
靴下がずぶ濡れになることが嫌ならば、雨の日にランニングシューズを履かないようにするしか対策がありません。
デメリット②:濡れた路面で滑りやすい
ランニングシューズは乾いた路面では快適性を発揮しますが、路面が濡れると途端に苦境に陥ります。濡れた石畳、タイル床、道路の白線の上ではグリップを得ることができず、ツルツル滑ります。直ぐに足を取られるため、摺り足で歩くようにするなど雨の日の歩行は神経質になります。
デメリット①でも述べたように、そもそも、防水加工/対策がされていないランニングシューズを履くことは、雨の日に不向きです。
デメリット③:脱ぎ履きを繰り返すうちに踵が破れやすい
スニーカーと比較して、ランニングシューズは耐久性が低い印象で、特に踵の内側が破れやすいです。数週間靴を履いて慣れてきたところで踵に違和感を感じ、確認すると破れてしまっていた…ということがあります。
これは靴の履き方の癖(踵を踏みながら靴を履く等)にもよるものと思いますが、いずれにせよスニーカーよりは生地が破れやすいことに違いはありません。
ランニングシューズを普段使いする場合、スニーカーのようにサクッと履くことを目的に使うため、革靴のように踵を保護するためわざわざ靴ベラを使うことまではしないと思います。耐久性については「こういうものだ」と割り切るのが良いでしょう。
まとめ
ランニングシューズを普段使いすることで、靴にも最適な用途がそれぞれあることを実感しました。ランニングシューズは文字通り「走るため」の靴であり、普段履きには向かない面もあります。ただ、スニーカー等では得難い「軽さ」はランニングシューズの唯一無二の良さであり、初めて履いた時には少し感動します。一度、体験してみてはいかがでしょうか。