自炊は、コンビニや外食と違って食費の抑制やカロリーコントロールを容易にします。また、料理という行為は化学実験に似た面白さ/気分転換にもなるため、心身の健康を維持することにも寄与します。
しかしながら、料理には時間と労力がかかります。仕事を終える⇒スーパーに寄って買い物する⇒帰宅・調理⇒夕食にようやくありつく頃には平気で1時間以上が経過しており、自炊することが億劫になります。
私は自炊をする上で問題となる「面倒くささ」を解決するためにキッチンばさみ、炊飯器を導入したところ、作業が捗ることを体感したため、その利点を紹介します。
オススメ①:キッチンばさみ
包丁で食材を切ることは手間
料理でストレスがかかる工程は「食材を切ること」にあります。これは、昨今コンビニやスーパーで様々なカット野菜/フルーツの品揃えが充実したことからもわかるとおりです。食材さえカットされていれば、焼くor蒸すor煮込めば、何とか料理と言えるものが仕上がります。
料理のハードルを上げる面倒な作業は可能な限り省きたいところですが、包丁とまな板を準備して食材を切るという初歩的な行為は、潜在的に料理を面倒と思わせる最大の原因です。つまり、この作業を楽にすることが重要です。
キッチンばさみの利点:洗い物が減る+ケガするリスクが低い
キッチンばさみは食品トレー上で直接食材を切ることができ、わざわざ、まな板を使う必要もありません。そのため、洗い物が減り時短になります。食材を切り終えるたびにまな板をキレイにする工程を省略できます。
また、刃物の中でも「はさみ」は比較的安全な部類になります(はさみは子供でも扱うことができますよね)。キッチンばさみは構造上、刃先に手を置くことや手を滑らせる可能性が低いため、調理中にケガをするリスクも低く、大雑把に作業しても安全です。
キッチンばさみの欠点:簡単な加工しかできない
便利なキッチンばさみですが、良くも悪くも食材をざっくりと切ることしかできません。以下の操作をすることは不可能に近いため、包丁や他の調理器具(ピーラー等)を頼らざるを得ないことが欠点となります。
- 複雑に食材を切る(薄切り、細切り、みじん切りetc.)。
- 野菜の皮をむく。
- 魚をさばく。
オススメ②:炊飯器
具材を入れて炊飯ボタンを押すだけで多彩な調理ができるマルチプレーヤー
炊飯器は、その名の通り「米を炊く調理器具」と思われがちですが、調理道具として有能です。炊飯器には圧力鍋のような効果も得られるため、短時間で味がしっかりしみ込んだ煮込み料理も簡単にできます。また、火加減を気にする必要が無いため、食材+調味料を入れて炊飯ボタンを押して放置するだけで調理が完結し、作業が格段に楽になります。
炊飯器を使った低温調理が最適解
炊飯器の保温性を活かせば、鶏むね肉もジューシーに調理することができます。鶏むね肉は普通の調理法(焼く/茹でる)ではパサパサになりがちですが、低温調理した蒸し鶏は水分保持率が高く絶品です。ジップロックに入れた鶏むね肉をお湯を張った炊飯器へ浸し、60~70℃で1.5時間程度保温すれば、再現性高くジューシーな鳥ハムが完成します。
炊飯器の欠点:焼き目をつけるような調理ができない
炊飯器は局所的に強い熱をかける調理には不向きです(そもそも、焼き料理のために炊飯器を使う人はいないと思いますが…)。焼き目をつける、水分を飛ばしながら炒め物をするような行為はできないため、このような調理はフライパンを頼るしかありません。
まとめ
自炊を続けるために重要な要素は、手軽であること/楽しめることだと考えます。調理道具は進化を続けており、家電ショップや東急ハンズにたまに行くと、かゆい所に手が届く(欲しくても無かった)新たな調理器具に出会うことがあります。そういう便利なものを試してみると今までにない刺激が得られて料理が楽しくなります。みなさんも興味を持った器具を手に取ってみてはいかがでしょうか。