数年前までは「インデックス投資」という言葉は何じゃらほいという状況にあった中、近年はYoutube等で有益な情報が多数発信されることで投資に対する敷居が低くなり、資産運用をする人口が増加しています。一介のサラリーマンである私も投資を行ってきましたが、その遍歴について経験を基に紹介します。
私の投資遍歴
20代前半(新卒~):投資は怖いモノ
漠然と投資=博打という感覚を持っており、株式投資には絶対に手を出さないと考えていました。
また、尊敬している会社の先輩と投資の話をした際、「投資信託が運用失敗で解散(繰上償還)⇒損した」という話を聞き、投資信託は怖いモノと刷り込みがなされ、数年間引きずります。
20代中盤(会社員3年目~):山崎元さんの本に出合いNISA口座を開設する
家族から投資の勉強向けとして薦められた「山崎元さんの著書:難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の内容のわかりやすさに影響、投資へのハードルが一気に下がり、本に書いてあるそっくりそのままの方法でSBI証券のNISA口座を開設⇒投資デビューしました。
山崎元さんは著書の中で「日本国債(50%)、インデックス型の投資信託(50%)によるインデックス投資」を提唱されていました。しかしながら、前述の投資信託アレルギーから、私は山崎さんの教えに反して個別株に手を出します…。
20代後半(~会社員4年目):個別株を買って株価の動向が気になる
例にもれず、投資初心者が好みがちな「有名(大)企業、高配当、優待銘柄」の通過儀礼を歩み、JTやKDDIを含む数銘柄を購入しました。先の2社は現在もガチホし続けており、JTは壮絶なマイナス(損切りができなかった)、KDDIはビギナーズラックのプラスであり、結果的にはトントンです。
また、スマホでの日経新聞の斜め読み、投資系Youtubeの視聴という行為に自己満足し、自分は普通の人よりも経済に詳しいという根拠の無い自信を肥大化させます。この情報過多なインプットは日中の株式市場の値動きが気になる悪習を招き、トイレ休憩や昼休み中にもアプリで保有銘柄をチェックするようになります。
しかしながら、この方法では上辺だけの情報に踊らされているだけで上手くいかないことに加え、株価の値動きが気になる≒業務に完全に集中できていない状態に陥り、精神衛生的に良くない状況でした。
30代(会社員5年目~現在):インデックス型投資信託の定期積立に落ち着く
結論から言うと、本業の会社員としてのモチベーションが向上することで投資への意欲が減衰し、「インデックス型投資信託の定期積立によるほったらかし投資」に落ち着きました。
数年も働くと、自分の仕事スタイルを確立することで仕事の自由度が増すとともに、チームリーダーになったり部下を指導するようになることで日々の業務への刺激が増え、本業が充実してきました。これにより、投資の勉強や資産運用にかける時間が自然と減少、FIREしたいという考えも仕事のやりがいUPによって興味が薄れました。
結果、指数連動型(S&P 500等)の投資信託を何も考えずに一定金額積み立てる形になり、資本主義の恩恵に預かる方がリターンも良いです。
まとめ:投資によって本業が疎かになっては本末転倒
個別株に手を出したりしましたが、インデックス型投資信託の定期積立に落ち着きました。
サラリーマンである私にとって投資はあくまでも生活のサブとしての位置づけであり、メインは本業の会社員です。本業があるからこそ投資資金を創出でき、本業が充実すると給与が増加⇒投資に回すことができる余剰資金の増額につながり、結果的に好循環が発生します。本業が疎かになっては本末転倒と気づきました。
ただ、本業からの脱出を図るために投資を頑張るというモチベーション自体はありで、人それぞれ経験を積んで自分のスタイルを見つけることが大事だと思います。